2014年11月30日日曜日

大船渡保育園、支援活動

11月27日、 大船渡保育園にて園児たちと一緒に球根と花苗植え込みの活動を行いました。
この日は外で作業しても良いくらいの小春日和で、プランターに培養土など準備するだけで汗をかいてしまいました。
今回は年長さんと年中さんの31名の園児と一緒に、ビオラの花苗と日本種苗協会さんからご支援いただいたチューリップとムスカリの球根を植えました。


子供たちは7月にも花植えを体験し、また毎日保育園で花のプランターを見守ってきたこともあってか、みんなお花を優しく扱うことができていました。 



「お花を植えるの楽しかった~!」と満足そうな子供たちと記念撮影のあとは、園庭にプランターを出す作業も最後までお手伝いしてくれました。
 園庭もパッと明るくなりましたね。


玄関脇には、7月に「たねダンゴ」を仕込んだプランターにまだ花が咲いていました。皆さんで大切に育ててくださった様子が伺えます。
なお今回の活動は、岩手県復興の担い手強化の助成を受けて実施したものです。




このあと陸前高田に向かい、吉田正子さん、鈴木先生、森の前花壇の皆さんとお会いして今後のことなどお話しを伺ってきました。
最後にフラワーロードの様子を見に行き、この日の活動を終了しました。

2014年11月22日土曜日

大槌町小鎚仮設住宅コミュニティーガーデン講習会

11月18日、仮設住宅の間にコミュ二ティーガーデンを作った小槌の仮設住宅で、秋の植え替えと寄せ植えの講習会を行ってきました。
当日は天気もよく、楽しく寄せ植えを作りました。
いつもお会いするメンバーに加え、新しい人たちもチラホラと。 


ここに来た当初からすると状況は相変わらず様々な問題があるのでしょうが、明るく花作りが出来るようになってきました。
講師は花巻市在住の吉池泉先生。
ビオラ、パンジーの苗を村上園芸さんにお願いしました。
寄せ植えを作った後に集会場でお茶を飲みながら花壇に植える宿根草についてレクチャーしていただきました。


セダムは、「これは簡単に増やせます」というと興味津々でカットしたものを皆さん持ち帰り増やしてみると張り切っていました。
あっという間の楽しい時間を過ごし仮設団地を後にしました。


講習会の前に箱崎の仮設住宅に行き先日御届けした公益社団法人日本家庭園芸普及協会様からの球根の様子と吉池先生から以前ご寄贈いただいたクリスマスローズの様子を見に行きました。





集会所の前には岩手大学の学生さん達が植えてくれたプランターがきれいに並び、集会場で作業をしていたうめさん達ともお会いできました。
郵便局となりの花壇もきれいに手入れされていました。

桜木町により花の会の澤口さんへ球根とビオラの苗土、プランターをお届けし住民の皆さんと一緒に植えていただくことになりました。
以前に植えたブルーベリーも順調に育っていました。


帰りにはローソン前の花壇に看板を設置してきました。
花壇は見違えるようにきれいに明るくなっていて、春にチューリップが咲くのが楽しみです。
チューリップ2000球は、日本種苗協会様からご支援いただきました。



皆様のレディーフォーへのご支援で実施することが出来ました。
本当にありがとうございます!


少し暗くなってきましたが、ベルガーディア鯨山さんにお邪魔してガーデンを見せていただきました。
近く道路のための工事がはじまり、すっかりと様子が変わっていました。
今年もたくさんの皆さんが見学にいらしたそうです。

今回の事業は岩手県復興の担い手強化事業の助成を受け実施することが出来ました。
花を通じた講習会を行ってきましたが、本当に皆さんが楽しそうにしながら新しいコミニケーションが生まれているのでとても嬉しく思いました。
 (by吉川)

2014年11月19日水曜日

「日本フラワービジネス大賞」受賞しました!

このほど、一般財団法人日本花普及センター様より、「日本フラワービジネス大賞2014」の「東日本大震災復興特別賞受賞」のお知らせをいただきました!

「日本フラワービジネス大賞」とは、一般財団法人日本花普及センターと日本花き取引コード普及促進協議会及びジャパンフラワーセレクション実行協議会が、花き業界関係者の幅広い参加協力により平成18年から全国の花き関係者から選考・表彰を行っているものです。
賞は「育種・生産部門」、「流通・販売部門」、「チャレンジ部門」「東日本震災復興特別賞(H24年~)」の4部門からなり、花き産業に多大な貢献や先駆的な役割を担った民間企業、試験研究機関、各種団体あるいは個人等に授与されるものです。

思いもよらなかった今回の受賞、2011年の震災以降、継続して行ってきた「花と緑による被災地支援」の活動に対して、激励と労いの言葉を掛けていただいたように感じます。

2014年の受賞者一覧などは、一般財団法人日本花普及センターの紹介ページへどうぞ!

2014年11月14日金曜日

花苗支援

13日、宮古市重茂へチューリップとムスカリの球根、パンジーの花苗をお届けました。
ここも震災後、継続的に花苗などの支援をしているところです。
お届けした花を前に、 「廃墟の町に色が添えられます」と副校長先生が喜んでくださいました。

「まだグラウンドに仮設があるので、児童も大変です」とも仰っていましたが、今年もそろそろ球根来るかなぁと心待ちにしていたそうです。
こんなにというほど嬉しそうでした。
校長先生も「わぁキレイ!」と、やっぱり嬉しそうでした。

(by藤村)

2014年11月13日木曜日

大槌おもてなし花壇作り

たくさんの花苗が準備されました
8日(土)、「大槌バイパス花壇を住民の手で花いっぱいに」と掲げたイベントが晴天のもとで行われました。
午前10時からのイベントの先立ち、朝8時頃からボランティアのカリタスの皆さんが花壇に植える苗の運び込みを開始。
 国内外で活躍されているガーデンデザイナーの二宮孝嗣さんがデザインしながら苗を花壇に配置し、お手伝いに来てくれた東京の学生さん3名やJTBの方、ハンギングバスケットマスターの方や種苗生産者の方たちに指示し、皆さんてきぱきと準備を進めてくれました。
青森県からは、十和田ガーデン花街道の方々がたねダンゴを植えて作ったポット苗を100ポットお持ち下さいました。
花苗を球根を配置
発芽した種ダンゴのポット苗

子供たちも参加
9時半頃から作業の段取りやチーム分けを行い、午前10時に開会式を行いました。
いわて国体の準備委員会からは「うにっち」が参加し、大槌町教育委員会、同町観光物産協会、同町社会福祉協議会、大槌町花と夢いっぱいプロジェクトの紹介がありました。




花壇が広く、なかなか埋まらない!
二宮さんからは、「ヘメロカリスは別名キツネノカミソリ、ジャーマンアイリスは生姜のような根がどんどん成長するので根の向きに注意すること、球根はチューリップとムスカリ、花苗はビオラとパンジーです。皆さん愛情をもって植えましょう」と植栽する苗の説明がありました。
皆さんで植え込みを楽しげに始めていると、途中から大槌町長も参加し、球根を黙々と植えてくださいました。


ゆるキャラ登場に皆笑顔
ワーカーズコープの託児所からも子供たちがお手伝いに来てくれましたよ!

楽しそうにビオラ苗をたくさん植えているところへ、「うにっち」と「おおちゃん」登場で皆大喜びでした。



町長からは「ひさびさにシャベルを持ち、たこができた~。震災から3年8ヶ月たち、復興に向けて一歩ずつ前へ進んでいる。その中で国際的なデザイナー二宮さんのデザインで誰もが振り向くすてきな花いっぱいのガーデンを沿道に、そして海のある癒しの町にしていきたい。」と挨拶をいただきました。

ハマギクを手に
町役場からは「平成9年に浪板に皇后さまがいらしたときに持ち帰られたはまぎくを、震災でみな失くなってしまわれたのではと、種を送られてきました。それを二宮さんの手により苗にし、たくさん町に咲かせたい。花言葉は『逆境に立ち向かう』で、町の花でもあります」と。また国体推進局の方は「2年後の国体に向けてたくさんの花で盛り上げてもてなしてほしいです」と。

球根や花もたくさん植えられ、花壇が仕上がってきたところで、お茶っこタイム。長野県飯田の駄菓子や手作りのハマギククッキーでしばし休憩をしました。
 
このあと、二宮さんによる寄せ植え講座を行いました。
親子で、また町長も参加して、コンテナにチューリップとムスカリの球根、ビオラの花苗を真剣な顔で植えていました。皆さん、仕上がりに満足。ほかのおみやげもありで、嬉しげにお持ち帰りいただき、イベントは終了しました。
寄せ植え講座を開催
町長も参加
午後からは、残ったスタッフでひたすらビオラ、ノースポール等がんばって植え込みました。日も陰ってきたところで花壇を眺め、すばらし~と皆が絶賛。最後に記念撮影をして、この日の作業を終了しました。





(by藤村)

2014年11月8日土曜日

大槌町花植え・プレイベント開催

このパンジーたちを植えます!
11月7日、大槌町ローソン前花壇において「おもてなし花壇」作成のプレイベントを開催しました。
この日は朝から快晴!心配していた冷え込みも思ったほどでなく、午前9時半頃に現地に到着して、さっそく準備を始めました。





お花の植え方を真剣に聞く園児たち
プレイベントは大槌保育園の年中14人・年少11人の計25人の園児と一緒に、花壇にパンジーの花苗を植え付けます。
イベントには忙しい公務の合間を縫って、大槌町長も駆けつけてくださいました!




花壇の縁に沿って二列に並べられたパンジーの花苗を、園児たちの手で植え付けていきます。
苗をポットから抜くのが難しい様子で、町長も熱心に園児の手助けを。


花苗の植え込みが完了する頃、待機していた希望鄕いわて国体・いわて大会のPRキャラクター「そばっち」と「うにっち」、そして地元大槌町のキャラクター「おおちゃん」も揃って園児と一緒に記念撮影です。



この日の植え込みはパンジーの花苗120株ほどでしたが、翌8日は町民で一斉に3000株の花苗を植え込むことになっています。

園児たちとの作業終了後、花壇内のガラを取り除いたり、ボランティアの方々の手を借りて花苗の準備なども行いました。
花苗はいつもお世話になっている埼玉県鴻巣市の吉田園芸さん、大船渡の村上園芸さん、そして滝沢市のガーデンプランツ工藤さんにご協力いただきました。

またサントリーフラワーズさんから届いた、ハッピークローバーも植え付け予定。
一気に花壇が賑やかになりそうです!

左の画像は、会場となった花壇のあるローソン大槌バイパス店さんに掲示されたイベントチラシ。
今回のイベントで、この場所が「一部のボランティアの花壇」ではなく大槌町民の花壇として認識される、そのきっかけになれば嬉しいです。
(by畠山)


2014年11月7日金曜日

花フォーラムを開催

11月6日(木)、Facebookやこのブログでもお知らせしておりました通り、盛岡市において「イーハトーブ花フォーラム2014 inもりおか」を開催しました。

テーマは「種から育てる花づくりと岩手の花緑文化の未来を語る」です。


午後1時の開場を前に、会員10名で会場のセッティングなど準備を行いました。
ステージにはハンギングバスケットマスターの資格を持つ会員が作成した豪華なハンギングバスケットと寄せ植えが飾られ、おみやげにお持ち帰りいただくための「たねダンゴ」も作り、準備万端!
早めに昼食をとり、午後1時から来場される方々の受付を開始しました。



会は二部構成で、開会の辞の後、震災後に陸前高田や大槌の花壇作りに関わった一人として、「ガーデンチャリティ3.11」の呼びかけ人でガーデン誌BISESの編集長でもある八木波奈子さんに来賓ご挨拶をいただきました。



そして第一部、まずは陸前高田の「奇跡の丘」や「森の前花壇」、そして大槌ローソン前花壇などを手がけた二宮孝嗣さんに、種まきによる花壇デザインについて、植栽選びやその注意点についてなどスライドを交えてお話いただきました。
その中では、「風にそよぐ」とか「切り花用の」など、かつてない花壇を作るための苦労なども語られました。

続いて、震災後「グリーンアドバイザーによる花いっぱいキャンペーン」で被災各地を巡り、花と緑による復興支援活動を行っているサカタのタネの小杉波留夫さんから、「たねダンゴ」についてのお話しをいただきました。
泥団子を作るように土をこねて丸めて種をつけて作る「たねダンゴ」は、ワイワイとおしゃべりしながら老若男女誰でも楽しめ、開花も楽しみな新しい種まき手法です。
来場者の皆さんも興味津々で聞き入っていました。

この後一旦休憩を挟み、第二部は盛岡市在住の造園家・佐藤康之さんに「イーハトーブガーデン街道構想」についてお話しをいただきました。
氏によると、「この構想はまだ妄想の段階」ということでしたが、岩手県内に点在するガーデン施設、オープンガーデン、園芸店などを志と目的を持って繋げていけば、決して夢ではない話。会場内も盛り上がった雰囲気となりました。

続いて花壇実践グループということで、陸前高田フラワーロードの代表・鈴木勝井さんと森の前花壇の佐藤新三郎さん、紺野勝代さんから花壇についてお話をいただきました。
また明日のイベント準備のため参加できなかった「大槌町花と夢いっぱいプロジェクト」の阿部智子さんのご紹介と、大船渡で活動している柴田満喜子さん、十和田ガーデン花街道の小嶋敏子さん、2年後に控えた「希望鄕いわて国体・希望鄕いわて大会」の準備委員会、盛岡公園みどり課の方などからも一言ずついただきました。

今回のイベントは岩手県復興支援の担い手実践事業補助金を受けて実現したもので、56名の方にご参加をいただき、今後いかにして岩手から花と緑の文化を発信し広めていくのかを探る良い機会を得ることができました。

時間が押してしまったので撤収作業も慌ただしい中で、参加者全員ではありませんが記念撮影をしました。
有意義なお話しをたくさん聞くことができたこともあってか、皆さん良い笑顔ですね。
(by畠山)