2014年7月28日月曜日

大槌町支援

7月24日、大槌町小槌のコミュニティガーデンに花苗の寄贈をしました。
いつも管理をしてくださっている佐々木さんをはじめ、住民の方々と一緒に植え込みまで行いたかったのですが、スケジュールの都合でお届けのみとなってしまいました。
色とりどりの花々は、ガーデンを明るく彩ってくれることでしょう。

2014年7月16日水曜日

大船渡保育園花の植え替え

7月15日、継続支援をしている大船渡保育園にて、プランターの花の植え替えを行いました。
今回は2016年の国体PR花いっぱい運動も兼ね、花苗は国体推奨花のマリーゴールド、ジニア、ケイトウを準備しました。



まずはプランターに、園児たちからの国体応援メッセージが入れられたシールを貼りました。
かわいい「わんこきょうだい」のイラストが付いたシールを先生たちに手伝ってもらいながら、それぞれのプランターに貼り付けます。

そして、いよいよ花苗の植え込みです。
大船渡保育園での活動は2011年の7月から行っていますが、体験する園児たちは毎年変わるので、毎回花の植え方をレクチャーしてからの植え込みです。
初の試みとして、花苗の間に園児たちと丸めた種ダンゴも仕込みました。ちゃんと芽が出るかな?


植え込みが終わったところで、国体推進キャラクターわんこきょうだいの「うにっち」が登場!
みんな大喜びで、一緒に記念撮影をしました。
また保育園からは、今日の活動をまとめたフォトカードをいただきました。いつもながら素早い&親切な対応をしてくださり、本当にありがたいです。 

保育園での活動を終えたあと、先日植え替えを行ったフラワーロードの様子を見に行きました。
ジャクリーン花壇では、クロコスミアがきれいに咲いていました。
絆花壇の方は、もう少し雨が欲しいところです。新しく作られた花壇の方は、今後の雑草が心配ですね。


森の前花壇にも立ち寄ったところ、ちょうどSAVE IWATEさんが植物の引き取りに来ていました。嵩上げが近づいている花壇の宿根草は、次々と里子に出されています。
先日千葉大の方々がまいた種ダンゴは、順調に発芽していましたよ!

(by畠山)

2014年7月15日火曜日

北海道ガーデン視察・4~総括

6月11日(金)第四日目
飛行機の時間が合わなかったため、東京組と別れて後泊というオマケが付いたGreen Fields組。せっかくなので、「3.11ガーデンチャリティー」でお世話になった内倉真裕美さんを訪ねることに。
恵み野で「花カフェきゃろっと」を営む内倉さんはたくさんの肩書を持ち、花の街づくりにも貢献するパワフルな女性です。
朝から押しかけた私たちに、近隣のオープンガーデンを案内してくださいました。


鈴木邸では、何でも手作りしてしまうご主人の力作が至るところにありました。積雪に備えて、すべて畳んで収納してしまえるように作るなど、このあたりは手作りならではでしょう。

左は、ブルーガーデンと呼ばれている杉若邸。
昨日の雨で傷んだものもあるということでしたが、ダメージを感じさせない爽やかで素敵なお庭でした。



この後、通りに面したお庭を拝見しながら歩き(なんという贅沢!)、最後はバラのお庭の池田邸へ。きっちりとエッジを切った芝生と優しい雰囲気のバラたちのコントラストが印象的でした。

慌ただしく恵み野のお庭を拝見し、まだまだ見足りないところもありましたがGreen Fields組も帰路につくことに。
心配した台風の影響も受けず、無事岩手に帰りつきました。

北海道ガーデン視察・総括

三尺バーベナのラインも美しく…
今回の視察は苫小牧、恵庭、帯広、旭川といった限られたエリアでしたが、「北海道はでっかいどー」と、ついベタな言葉がでてしまうくらい本当に北海道は広かったです。
その広い大地がなせる技なのか、どこを訪れても植物たちが大きく育っていて、そしてどれもスックと上に伸びていたのが印象に残りました。


中でもクレマチスと芝生、コニファーが群を抜いて美しく、東京よりは気候が近いと思われる岩手でも、やはり「違うな~」と感じさせられました。

また北海道では、2001年から内倉さん、梅木さんによる「ブレインズ種まく私たち」でイエローブック(オープンガーデンを紹介する冊子)を発行していますが、先に紹介した「北海道ガーデン街道」や各地域でもオープンガーデンマップがあるなど、その浸透ぶりには目を見張るものがあります。まさに「ガーデンアイランド北海道」に名に相応しいと感じましたが、それでも英国に根付いたチャリティーのためのオープンガーデンには程遠い…とは内倉さんの言。

2015年は「北海道ガーデンショー2015 大雪」が開催される運びとなっていて、日本を代表するガーデン都市としてますます注目されることでしょう。
東北・岩手でもオープンガーデンがごく普通の事として浸透して、こんなふうに花と緑のある街が広がっていくと素晴らしいなぁと感じました。
(by畠山)

2014年7月14日月曜日

北海道ガーデン視察・3

6月10日(木)第三日目
この日は台風の余波で朝から生憎の雨降りでしたが、皆のテンションは変わらず、「植物たちには恵みの雨」ということで元気に出発です。
この日は、十勝在住の山内さんにご案内していただきました。

1.幕別町個人邸
一番目に訪れたA邸は、一般公開はされていないというシークレットガーデンです。まずはその見事な芝生とコニファーの美しさに感動!
雨のお陰で植物の緑もしっとりして、美しさが際立ちます。

2.景山邸

こちらは病院の敷地内にあり、患者さんや付き添いの方など自由に入って見ることができるそうです。もともと患者さんたちの癒やしのために作られたガーデンとのこと。小さいながら、茶庭のコーナーもありました。
こちらも芝生が見事ですね!


3.真鍋庭園 広さ:約8ヘクタール(2万4千坪)

ここは、日本初のコニファーガーデンとして1966年から一般開放している庭園です。
コニファーを用いた日本庭園、西洋式庭園、風景式庭園があり、園内すべてを見て回ると軽く一時間はかかってしまう広さです。



そぼ降る雨が続いていましたが、高くそびえるもの、這うように広がるもの、こんもりと茂るものなどコニファーの特性がよくわかる植栽を確認しつつ、それぞれ思い思いに園内を散策して回りました。

日本庭園
園内の案内板


4.六花の森 広さ:約10ヘクタール(3万坪)

次に訪れたのは、マルセイバターサンドなどでお馴染み「六花亭」のメセナ活動によって作られた庭園で、点在する古民家風の建物には縁の芸術家たちの作品などが収められていました。




彫刻「考える人(ロダンから)」
ノハナショウブが見頃でした

施設内のカフェで昼食をとり、ガイドを努めてくださった山内さんとはここでお別れ。バスは次の目的地を目指します。

5.十勝千年の森

ヘッドガーデナーからのメッセージ
ここは「千年後の未来に遺す」をテーマに、環境貢献活動を源として作られたガーデンです。
相変わらずの雨で、アースガーデンやフォレストガーデンはほんの入口くらいで引き返してしまいました。
次回チャンスが有れば、千年の丘に登って広大な森を見渡してみたいです。


景観に配慮したプレート
メドウガーデン
メドウガーデンの植栽
ファームガーデン
オオウバユリの花
後ろ髪をひかれつつ十勝千年の森を後にし、一行は新千歳空港へ。残念ながら、東京組とはここでお別れです。

今回Green Worksさんには、行程から宿、バスの手配までしていただき、本当にお世話になりました。

広い北海道内、全てを見て回ることはとても叶いませんが、それでも北海道ガーデン街道に名を連ねている8ガーデンのうち5つを制覇するなど、かなり頑張って見て回ったと思います。

土地柄による植生の違い、生育の違い、土作りの大切さなどなど、学ぶべき点もまだまだたくさんあります。人生は日々勉強だそうですが、今回の経験を次の活動に活かすべく精進しなければなりませんね。

2014年7月13日日曜日

北海道ガーデン視察・2

6月9日(水)第二日目
昨夜は、梅木さんのホームグラウンドである月形で投宿。
朝食後、歩いてコテージガーデンへ向かい、ここでも梅木さんにガイドをしていただきました。
月形は北海道でも雪の多いところだそうですが、「あの高さまで積もったのよ!」というのは、地上2m60cm!! 岩手も積雪はありますが、驚愕の高さです。
ガーデン内には宿根草やバラ苗だけでなく、おいしいトマトのハウス、そして「土工房」と呼ばれる市民農園もありました。

また、市民参加で作られたハンギングバスケットもたくさん待機中。岩手でも先日の「もりお花ハンギングバスケットフェア」で市民参加の制作にチャレンジしましたが、マスター資格を持った人たちで作るのとは違って様々な苦労があります。
実はコテージガーデンでの予定時間は小一時間ほどだったようなのですが、この後皆さん苗のお買い物タイムに入ってしまい、朝一から時間が押してしまいました。
現在工事中といいつつも梅木さんのプライベートガーデンも見せていただき、名残りを惜しみつつもここで梅木さんとはお別れ。次の目的地に向かいました。

見事なギボウシたち
梅木さんと記念撮影

2.旭川個人邸

月形を後にし、バスは一路旭川の西野目邸へ。
周囲は別荘地のような風情の街並みで、西野目邸は高低差を活かした庭の作りになっています。
ここも家をぐるりと一周することができ、隅々まで配慮された植栽に思わず感嘆の声がもれます。




3.上野ファーム

ミラーボーダーの美しさは健在
昼食後は、同じ旭川にある上野ファームへ。ここはすっかり有名になったガーデンで、この日も観光バスで団体客が訪れるなど、盛況ぶりが伺えました。
庭の方は植物たちもすっかり馴染み、以前訪れた時よりもずっと落ち着いた雰囲気になっていました。




3.11ガーデンチャリティーの募金箱も
フウチソウも大株に

4.風のガーデン

旭川を後にし、途中「パッチワークの路」などを車窓からながめつつ富良野に移動。
「風のガーデン」は倉本聰氏脚本の同名ドラマの舞台となった庭で、デザインを手がけたのは上野ファームの上野砂由紀さんです。
こちらも植栽が初められてから早八年の月日が流れ、「風のガーデン」の名に相応しい風情を醸し出していました。

二日目最終の庭となった「風のガーデン」を後にしたのが、午後7時過ぎ。さすがに涼しくなってしまいましたが、北海道は夏至を過ぎても日が長く、ありがたいことです。

 

二日目は十勝温泉に投宿。明日に備え、夕食後は温泉に入って体を休めました。

2014年7月12日土曜日

北海道ガーデン視察・1

希望の花いわて3.11プロジェクトの活動でいつもお世話になっている東京のNPO法人Green Worksさんと、かねてより計画していた北海道ガーデン視察に行ってきました。
今回の視察はオープンガーデン、ハンギングバスケット事業、そして花と緑の復興支援というGreen Fieldsの柱を成す活動について、日本を代表するガーデン都市と言える北海道で見聞を広めるとともに、新たな知識や繋がりを得て今後に活かしていくことを目的に参加しました。

6月8日(火)第一日目
1.ノーザンホースパーク K's Garden 広さ:ガーデンのみ約3.3ヘクタール(1万坪)

一番目に訪れたのは、北海道苫小牧市にある「ノーザンホースパーク K's Garden」です。
しょっぱなから贅沢なことに、 ガイドはこの庭のデザインを手がけたコテージガーデンの社長・梅木あゆみさんです!
梅木さんにはJHBS岩手支部の講習会講師をお願いしたり、復興支援ではトマトプロジェクトでもお世話になりました。
この日は朝から快晴で、広い敷地内を歩いていると汗ばんでくる陽気、写真の方もコントラストが強くなってしまいましたね。
道々、土地柄に合わせたガーデンの植栽について解説していただきながら、一時間半ほど案内をしていただきました。
右は、名馬「オルフェーヴル」をイメージしたアニバーサリーガーデン「フラワーホーストピアリー」です。


下は「馬見の丘」から見た放牧場。放牧には、馬一頭につき1ヘクタールほど必要なのだとか…。広大な敷地が必要なわけですね。

2.苫小牧・個人邸&さんぽみちキュート会

次に訪れたのは丸谷邸のお庭と、近隣のガーデニング愛好家で結成された「キュート会」が作成した花の遊歩道「さんぽみち」。
家をぐるりと回ることができる丸谷邸のお庭は、いたるところに細やかな気配りがされていてセンスの光るビューポイントがたくさんある庭でした。

また、皆の持ち寄った植物で「0円でできた」という「さんぽみち」は、もとは雑草だらけの市有地だったとか。
キュート会では週に一度メンバーが集ってメンテ ナンスをしているそうで、いまではすっかり住宅街の中の癒しのスポットになっているようです。
遊んでいる土地の利用法として、とても興味深いものがありました。

3.えこりん村 銀河庭園 広さ:10ヘクタール(約3万坪)

苫小牧から恵庭市に移動し、えこりん村へ。ここはもともとファミリーで楽しめるテーマパークとして作られたようですが、銀河庭園には英国人バニー・ギネス氏のデザイン・監修による30の庭があります。
入り口では、斬新な「スネークガーデン」が迎えてくれました。

時間も限られているので、ルート確認をしてから一巡することに。
右下は、ツゲの刈り込みで作られた庭「パルテール」です。


ちょうどバラまつりの期間中だった「ローズガーデン」。
左下は札幌軟石で作られたという彫刻が印象的な、「ドラゴンガーデン」。銀河庭園には、変わったオブジェなどもたくさんありました。
「ハーブガーデン」には、柳の木を編んで作られたレイズドベッドが…。壁面のエスパリエ仕立ても目を引きます。


左下、ライオンを模したハウスかと思ったら…「タイガーガーデン」だそうです。
右下は、ギネスにも登録されたという巨大なトマトの木。今年もたくさんの実をつけていました。

以前訪れたことのある方の話では、若干パワーダウン?という声も。このところ晴れの日が続いているという北海道、植物たちも水を欲しているようだったので天候のせいもあるかもしれません。

4.サンガーデン

えこりん村の次は、恵庭市のナーセリー・サンガーデンへ。併設のカフェ「Tea's Garden」のお庭を見学しました。
あまり手をかけていないと仰っていましたが、木々と宿根草が絶妙に組み合わされたお庭でした。



5.押谷農園
この日最後に訪れたのは、アスパラ農家の押谷農園さんです。
庭のレイアウト図の脇には、素敵な手作りのプランツマーカーがたくさんありました。

一日目からギュギュッと濃縮されたガーデン三昧、この日の宿泊施設に辿り着いたのは午後7時過ぎでした。