2015年12月19日土曜日

大槌・ぷち講座開催

ビール缶は材料です
12月18日、大槌事業の一環として「ぷちコミュニティガーデン講座」を開催しました。
今回の講座は、冬はどうしても花壇作業から遠ざかってしまうため、この間のモチベーション維持と、これまでのワークショップを振り返りながら今後につなげていくために企画したものです。




アレンジしたサンプル
ワークショップの前に、ちょっと参加者の皆さんに手を動かしてもらおうということで、花と葉っぱの形をモチーフにしたワイヤーワークの植物プレート(ガーデンピック)作りを体験していただきました。

テーブルに並んだビール缶は、プレートの材料です。決して昼間っから飲んだわけではありません!


空き缶をキコキコと切り開いてワイヤーをネジネジして…と、 普段あまり持ち慣れないラジオペンチを片手に、皆さん奮闘されていました。
人数が多かったので小一時間ほどかかって、植物プレートが完成!植物名を書き入れ、実用兼ガーデンアクセサリーとして使えます。

このあと、大槌のバイパス花壇を考えるワークショップに移りました。 これまでに皆さんからいただいた様々な意見やアイディアを集約し、再確認。 
来年予定している講座について皆さんからご意見も伺い、その内容もほぼ固まりました。
詳細については、またフェイスブックなどでご案内します。

会はそのままランチミーティングへとなだれ込み、その中でも参加者の方から「エコな花壇づくり」という新しいキーワードが出てくるなど、皆の目指す「大槌花壇」に向けて少しずつ歩みが進んでいるのを感じました。

次回は、1月22日(金)に「ぷち講座」開催予定です。また皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!
 (by畠山)

2015年11月28日土曜日

「エクステリアの日」イベント

岩手支部長よりご挨拶
本日11月28日は語呂合わせで「いい庭(1128)」ということで、「エクステリアの日」に制定されています。それに合わせ、公益社団法人 日本エクステリア建設業協会 岩手支部主催によるイベントが開催されました。

今日は昨日の雨が嘘のように晴れ渡り、ときおり冷たい強風が吹くものの、まずまずの日和となりました。

会場となった盛岡大学付属厨川幼稚園には、午前9時の開会を前に協会員メンバーが集まって作業の準備に追われていました。
今日のイベントには幼稚園児19名とその兄弟姉妹や保護者の方々49名、そして盛岡大学短期学部の学生12名の80名が参加。園の先生方や協会員を合わせると100名超が集まるイベントとなりました。また岩手県の達増知事夫人にも、開会から閉会までご参加いただきました。
達増知事夫人よりご挨拶
園長先生から「いい庭の日」の紹介

開会式の後、園庭に出てミニデッキ作成のチームと、花壇の縁取り&花植えのチームに分かれて作業開始です。
デッキチームは、お父さん方の力の見せ所!とはいえ扱いなれない電動ドリルやインパクトドライバーを使うので、怪我のないように細心の注意を払って作業を進めます。


花壇の方は縁取りに石を埋め込むので、まずは土を掘るところからスタートです。この作業は、学生さんたちが頑張っていました。
縁取りの内側には、ガーデンプランツ工藤さんにご協力いただいてGreen Fieldsで寄贈したビオラの苗を植えました。



こちらは、珪藻土の壁塗り体験です。
コテを扱うのは、なかなか難しそうですね。
左下の画像は、園の畑に重機が登場しての穴掘り実演。乗り物好きの園児には嬉しい演出ですね。
園庭の一角では、ブロックをエッジにした花壇づくりも行われていました。 


花壇が一段落したところで、プランターへの球根植えです。
プランターには2016年開催の「いわて国体」のステッカーを貼り、それぞれに応援メッセージを書き入れて、日本種苗協会と日本家庭園芸普及協会からの球根を植えました。



そうこうしている間に、ミニデッキの方も仕上げ段階に入ったようです。
これもおそらく初めて体験するであろう工具、電動サンダーでデッキの表面を滑らかにしています。
今日は皆で協力して、10個のデッキが完成しました!



この後、このイベントのために埼玉からお越しいただいた現代の名工・小林 徹 氏によるデモンストレーションがありました。
幼稚園で行うイベントということで気を使ってくださり、とても楽しいデモでした。

庭師の道具を説明する小林氏
園児たちに可愛いお土産も

最後に、みんなで記念撮影です。
さっそく出来上がったデッキに腰掛けて、ハイ、チーズ!


初冬の半日エクステリア体験、実際の作業だけでなく参加した皆との思い出の共有であったり、その後の開花を心待ちにして手入れすることなどが園児たちの心の糧になれば嬉しいです。
(by畠山)

2015年11月23日月曜日

大槌町「花と緑の文化祭」開催

配布資料
11月21日、このブログでもお知らせしておりましたとおり、大槌町のマストホールにおいて「花と緑の文化祭」が開催されました。
これまでに何度か話し合いの機会をもったり、メールやメッセンジャーなどを利用して内容を詰めてきましたが、 前日の夜中まで準備していくものや進行の流れを確認したりと、寝不足気味で当日を迎えました。

準備作業風景
心配していたお天気は、朝には持ち直して青空が! イベントは屋内ですが、やっぱり晴れのほうが嬉しいです。
午前9時半には会場に向かい、イスやテーブルの配置、プロジェクターの準備などを行いました。



各団体の紹介コーナー
たくさんの展示が揃いました

そして午後1時、受付を開始。参加者のお出迎えに、大槌町のキャラクター「おおちゃん」と岩手県のキャラクター「うにっち」も登場です!
わんこきょうだいのうにっちと…
地元・大槌のおおちゃん

平野町長のご挨拶
定刻の午後1時30分に、「花と緑の文化祭」開会宣言。
主催者挨拶の後、大槌町の平野公三 町長からご挨拶をいただきました。
会の前半、まずは「花と緑の活動とまちづくり~魅力的なまちづくり」として、大槌町都市整備課の藤分けさんより大槌町の緑いっぱい事業についてお話いただきました。

続いて「花と緑のあ・ら・か・る・と」として、(一社)United Greenの事業、NPO法人Green Fields、NPO法人Green Worksの活動について5分程度の発表。
そして当日配布の資料に掲載された30もの花と緑のグループについて、活動の様子などインタビュー形式でご紹介いただきました。


このあと、希望郷いわて国体の「おもてなし花壇」の指定花壇となった「バイパス花壇」を今後どのようにしていきたいかについてワークショップを行いました。


これまでにも講座のたびにワークショップを行ってきましたが、今回はいつもと違った面々も集う会で、冒頭で「今日一日参加します」とおっしゃっていた町長も参加!という異例のワークショップ、わいわいと賑やかに様々な意見やアイディアが飛び出していました。

「やはりバイパス花壇は大槌の玄関口なのでいつもキレイにしていたい」、「花がないと寂しい」という意見がある一方、「広い!広すぎて大変!」といった意見もあり、除草など管理面で省力化を図りながらもキレイな花壇を望む声が多く感じられました。
 今回皆さんからいただいた声は、今後の花壇づくりの方針を決める上でも貴重なものになります。

ここでしばし小休止を取り、後半は交流を図るお楽しみタイムです。
集まっていただいた皆さんにお誕生日を聞いて、席をシャッフル。グループ対抗のチューリップクイズを行いました。初対面の方も多かったと思いますが、クイズですっかり和んでいただいたようです。

花苗や培養土が当たる抽選会や、葉牡丹とビオラに球根が仕込まれた寄せ植えGETのチャンス!「町長とのじゃんけん大会」など、大いに盛り上がりました。
最後に「おおちゃん」、「うにっち」にも再度登場してもらって記念撮影をして解散となりました。



イベント終了後、短い時間でしたが反省会を行いました。
その中では、てんこ盛りの企画で少しバタバタしたが全体としては良いイベントだった、ネットワークづくりの良い機会となった、今後にどのようにつなげていくのかが課題といった点が挙げられました。
今回のイベントが町内で花と緑の活動をしていた「点」が「線」となる契機となり、今後それが「面」として広がっていくことを期待しています。
(by畠山)

2015年11月22日日曜日

大船渡保育園花植え~フラワーロード

11月20日(金)、継続支援している大船渡保育園にて、年長園児33名と一緒に花植えを行いました。
いつもの年は初冬の気配漂う寒さで園内で花植えを行っていましたが、今年は比較的暖かかったので、園庭での作業となりました。
プランターにはチューリップの球根とビオラの花苗、そしてムスカリの球根を植え込みます。

元気いっぱいの園児たち、小さい手で頑張って植え込みをしました。
花植えの後は、並んでみんなで記念撮影です。
ジョーロでお水やりをしたり、二人がかりでプランターを運んだり、最後までしっかりお世話をしていました。


花植えの後は、保育園さんのご厚意によるおやつとお給食といただきながら、大船渡の現状などのお話を伺いました。年少さんから3年間、保育園でお花と親しみながら育った園児たちも3月には卒園です。春には咲いたお花を見に来られるといいですね。

保育園の花植えの間はなんとか持ってくれていたお天気も、午後には下り坂。
雨が降りだす中、久しぶりに大船渡病院の中庭を訪れました。
いつもお世話いただいている現地のGAさんは、あいにくご不在でしたが、中庭を彩るサンパチェンスがまだ元気に頑張って咲いていました。


このあと、陸前高田のフラワーロードの様子も視察してきました。
復興の一役を担ったベルトコンベアも片付いていく中、みんなで植えた黄色やオレンジの花が45号線沿いを明るく彩っていました。


 絆花壇もジャクリーン花壇も、春にはチューリップやムスカリでまた華やかになることでしょう。開花がいまから楽しみです。


陸前高田を後にして、明日開催される「花と緑の文化祭」の準備のため大槌へ向かいました。この日は、結局夜中まで打合せ。明日は晴れますように…と祈りつつ就寝しました。
(by畠山)

2015年11月16日月曜日

イベントのお知らせ

会員の皆様には会報にてご案内しておりましたが、 来る11月21日、大槌町のマストホールにおいて「花と緑の文化祭」を開催いたします!
サブ・タイトルは「花が結ぶ 人・まち・心」、みんなで花と緑による大槌のまちづくりを考えるとともに、皆さんの交流の場となるよう、現在準備中です。

大槌町内には、既に広報折り込みでチラシが全戸配布されていますが、WEB上からもチラシのPDFファイルがダウンロードできます。

「花と緑の文化祭」チラシPDFはこちらから
「みんなで大槌のまちの風景をつくろう!」チラシPDFはこちらから

2015年11月14日土曜日

大槌活動報告

11月12日、13日と二日間にわたり大槌町で行った活動についてご報告します。

12日(木)午前10時から、大槌町安渡保育所において年少さんと年中さん15名を対象にした花育を行いました。
プランターに土を入れチューリップの球根を植え付け、さらに土を入れてビオラの花苗とムスカリの球根を植え付けるダブルデッカーの手法で植え込みを行いました。



保育所の先生たちの手も借りて、3歳の年少さんも腕まくりして頑張ってお花を植えました。植え終わった後には「お礼に」とみんなで「こぎつねコンコン」の歌を歌ってくれました。素直でとても頑張り屋さんの子どもたち、並べたプランターに自分たちでお水やりもしていました。

お昼を挟んで、午後は小鎚のコミュニティーガーデンに向かいました。こちらでは角形プランターに、保育所同様にダブルデッカーで寄せ植えを作りました。
当初、参加予定は5~6名ということだったのですが、皆さんお花が恋しかったのか、最終的に15名の参加者となりました。

こちらでは何度か寄せ植え教室を行っているので、手慣れた皆さんはあっという間に寄せ植えを完成させ、引き続き屋内で多肉植物の小さな寄せ植え教室を行いました。
前に訪れた際に講師の吉池泉さんから多肉植物について講話をいただいていたので、皆さん興味津々。集中して作品作りに取り組んでいました。


この日のスケジュールは盛りだくさん!小鎚を後にして、次は「第1回コミュニティーガーデン講座」を行った「C-Cafe」で、多肉の寄せ植え講座です。
こちらにも12名の方にご参加いただき、多肉植物の特性など吉池さんに解説いただき、小さな寄せ植えに取り組みました。


講座終了後にはお時間に余裕のある数名の方にご協力いただき、翌週に迫った「花と緑の文化祭」に使用するラベンダーの栞作りをお手伝いいただきました。ありがとうございました!

12日は、合宿状態で夜遅くまで打合せを行いました。
翌13日は朝一番に箱崎に向かい、(公財)日本家庭園芸普及協会 様からの支援球根などをお届けしました。ウメさんもお元気そうでした!
こちらは以前ちょっとだけご紹介した「花のみちプロジェクト」の関連で、また何らかの繋がりも出てきそうです。

午前10時から、役場庁舎の会議室において、21日に開催される「花と緑の文化祭」の関係者が集まり打ち合わせを行いました。これからの活動に向け、実りあるイベントにするために様々な意見が出されました。


打合せの後はお昼をはさみ、午後は吉里吉里の仮設団地に伺って寄せ植え教室を行いました。こちらも鉢の形は違いますが、昨日と同じようにダブルデッカーで植え込みます。
この手法での植え付けはこちらではまだ珍しいようで、皆さん春が楽しみだとおっしゃっていました。


このあとバタバタと合宿所となったGreen Villaに戻り、口と手と同時進行でタイムリミットまで作業。打合せが未消化でしたが、後はネットを活用して…ということで大槌を後にしました。

分刻みで細切れのように見える今回の活動も、今後の大槌町の花と緑のまちづくりにつなげていくためのもの。地道ですが、少しずつ皆さんに関心を持っていただき、より多くの方に花と緑のまちづくりに関わっていただければと思っています。
また今回伺った保育所では、来年の国体ばかりでなくラグビーのワールドカップまで花いっぱいを継続していきたい!というお話もありました。一過性のものでなく、花と緑の文化が根付いていくといいですね。

なお今回使用したチューリップとムスカリの球根は、日本種苗協会 様よりご支援いただきました。そのほか花苗などはflag様のご支援と、岩手県復興支援の担い手の運営力強化実践事業の助成によるものです。皆様のご支援、ありがとうございました。
 (by畠山)