ここの花たちは、昨年の秋にみんなで種をまいて、大切に育ててきたものです。土地の嵩上げが目前に迫る中、住民の皆さんにも花を楽しんでいただこう、そしてその中の一輪を震災で犠牲になられた方に供えていただこうとの思いもあり、花摘み会は企画されました。
上の画像は、会の前日に打合せのために現地入りした時の様子です。 そこには、あの小さな種からよくぞここまで立派に育って…!と、感動するばかりの景色が広がっていました。
背の高いアグロステンマ、ヤグルマギク、カスミソウにサポナリア、ビスカリア、可憐なカリフォルニアポピーにリナリアなどなど…、倒伏することもなくお互いが支えあっているように咲いていました。
ただ、唯一の不安は、この後に降り出してしまった雨です。その日は雨音を聞きながら一夜を明かすこととなり、参加しに来てくれる人はいるのだろうか…という思いで朝を迎えました。
でも、いざ当日となって開催の準備を進めていると、三々五々住民の方々が集ってらして、開始の一時間前には結構な人だかりができてしまいました。
後で聞いたのですが、一番早かった人は三時間も前からいらしていたとか!驚くやら、嬉しいやら…でした。
しかし雨は一向に止む気配がなく、一度道路を挟んだ東屋の方で受け付けをしていただき、その後カッティングガーデンにご案内しました。
まずはこのガーデンのデザインをされた二宮隊長がカッティングのコツなどをレクチャー、森の前花壇を代表して佐藤さん、そしてBISES編集長・八木さんからご挨拶をいただき、 いよいよ摘み取り会開始です!
残念なだったのは、昨夜からの雨で花たちが通路を塞ぐようにしなだれてしまったこと。それでも貸し出されたハサミを手に、皆さん思い思いの花をカットしていかれました。摘み取られた花の束を見ると、それぞれの好みも伺えるように感じられました。
参加された方々には摘み取った花を活ける小さな信楽焼の花瓶と、村上園芸さんからストックの苗を、そして家庭園芸普及協会から花の種をおみやげにお持ちいただきました。
この日の参加者は、継続的に支援に来て頂いている北陸学園の学生さんたちも含めて、120名ほどとなりました。雨にもかかわらず、こんなにもたくさんの方々にご参加いただき、嬉しく思っています。
(by畠山)
0 件のコメント :
コメントを投稿